末期がんの父親が１１歳の娘と歩く涙のヴァージンロード

「癌です」
医師から治療が困難な末期の膵臓癌だと宣告された米カリフォルニア州在住のジム・ゼッツさん（６２歳）。
その時ジムさんの頭に浮かんだことは、最愛の娘であるジョジイちゃん（１１歳）の結婚式に立ち会えないかもしれない、ということでした。
そんなジムさんに小さな奇跡が起きたのは、２０１４年の３月１４日。
ジョジイちゃんの１１歳の誕生日のことでした。
この日はプロのカメラマンに頼んで、家族の記念写真を撮るだけの予定だったのですが、事前にカメラマンとジョジイちゃんがジムさんには内緒である計画を立てていたのです。
それが、以下の写真です。

出典　huffingtonpost.com
ジムさんが、最愛の娘と「ヴァージンロードを歩く」という夢が実現した瞬間でした。


出典　huffingtonpost.com
この新郎のいない「結婚式」はジムさんの家の庭で行われたものですが、単に結婚式ごっこ、とは片付けられない本格的なものです。
この日の為に牧師さん、ヘアスタイリスト、メーキャップアーティスト、花屋さんなどが呼ばれ、食事のケータリング、テーブルのデコレーションなども含め本物の結婚式さながらの準備が行われたのです。ジョジイちゃんのドレスもLAのファッションショーで披露されたばかりの本格的なもの。
どれもこれも事前にジムさんには全く知らされないまま極秘裏に用意されたサプライズだったのです。

出典　huffingtonpost.com
この日招かれた牧師さんはジョジイちゃんにこう語りかけました。
「お父さんは、あなたが結婚式を挙げる時にはこの世にいないかもしれません。しかし、今日、確かにここでお父さんはあなたとともに、ヴァージンロードを歩いたのです」

出典　huffingtonpost.com
撮影を担当したカメラマンはこう語ります。
「ジョジイちゃんと直接会ったのは撮影当日（ジョジーちゃん１１歳の誕生日）です。撮影前はいろんな感情が溢れ出て、言葉がしばらく出てこない様子でした。でも撮影後に彼女はこう言ったのよ。「今日が私のこれまでの生涯で最高の日だわ」って」

出典　huffingtonpost.com
当日の様子を撮影した動画

執筆：一色崇典
参照：www.myfoxphilly.com/m/


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