ヨウコさんは公務員として働いており、そのまま働いていれば定年まで安定した収入が保証されている。そして今のところ、子供が欲しいという願望も結婚をしたいという願望もない。
「結婚したら肉食願望が落ち着いていい妻になれると思ったんですかね。そんなの無理、と思っていましたけど、矢口さんの騒動をみてそれを確信しました。私は結婚しちゃいけないなと」（ヨウコさん）
今年5月、当時結婚していた俳優の中村昌也さんとの別居が報じられて以来、衝撃的不倫、離婚、芸能活動実質自粛と、まるでフリーフォールで落下するかのごとく大バッシングにあっている矢口真里さん。おかげですっかり“肉食系”というレッテルを張られている状態となっているが、やはり「肉食系女子」と「結婚」は相いれないものなのか？ 矢口さんや前述のヨウコさんの話を聞いているとそんなことを考えてしまう。
そこで今度は結婚している女性を対象に「肉食系女性の結婚後」について意見を募集してみることに。すると、必ずしもそうとは言い切れないさまざまなエピソードを聞くことができた。
「矢口さんも子供がいれば違っていたと思いますよ。はっきりいって育児を体験すると、性欲をはじめとする“肉食”の要素がきれいさっぱり消えてしまいますから」
そう証言するのはチエコさん（35歳）。チエコさんは現在の夫と“できちゃった婚”をした元肉食系女性。しかしなぜ子供ができると肉食系女性は変わるのか？
「まず、育児中は物理的にも肉体的にも夜遊びはできません。24時間育児に追われ、いつも寝不足の状態。正直旦那との夜のお相手だってしんどいのに、ほかの男なんてとてもとても……。あと、やっぱり子供は愛おしいですから、子供のことを考えるとそんな気になりませんね」
また、シオリさん（34歳）は同僚の既婚女性が「超肉食系だった」そうだが、結婚して子供ができると「肉食系からすっかり“子供溺愛ママ”に豹変しています」と証言。
「彼女は合コン大好き、恋愛大好きという恋愛体質の女性だったので、結婚すると知った時はみんな『どうせすぐ離婚だろ』って感じでした。でも子供が生まれた途端、暇さえあれば同僚のケータイに子供の写メを送りまくり（笑）。口を開けば子供の話題ばかりです。恋愛のエネルギーが、すっかり子供に移行したみたい」
恐るべき子供パワー！ 子供に対する愛情エネルギーが夫にどのくらい注がれているかは少々気になるところだが、とりあえず家庭が平和ならそれでいいのかも。
一方、子供がいない夫婦の場合はどうだろうか？
「結婚しても合コンしたいとか、夜遊びしたい！ とかたまに思いますよ。でも控えているのは、今の生活を手放したくないからでしょうね。もう37歳だし、チヤホヤされる年齢じゃないことも自覚していますから（笑）」そう語るのは結婚7年目の専業主婦、マヒルさん（37歳）だ。
結婚前は“相当遊んだし、悪いこともした”というマヒルさんは、今の旦那さんにも自分からプロポーズして結婚にこぎつけたという女性。子供はいないそうだが、友達と旅行したり趣味でテニススクールに通ったりという楽しい毎日を送っている。
「さすがにお気楽な専業主婦させてもらって、そのうえ不倫なんてしたらバチがあたるといいますか、ありえませんよ。まあ専業主婦ってほとんど出会いもないですしね」
どうやら結婚後に肉食系女性を満たすには、子育てとともに“満足できる暮らしができている”という部分が大きいようだ。もちろん経済力も大切だと思うが、それだけでなく旦那の愛情といった部分もあるだろう。
……しかしここまでいろいろ話を聞いてきて感じるのは、肉食だろうが草食だろうが、既婚女性が浮気に走らない理由は、突き詰めればおなじようなものでは？ ということだ。そう考えると肉食系女性だからといって結婚後も浮気に走りがちということは、ないのかもしれない。しかし、浮気に走ってしまうのはやはり“満たさされていないから”。これは結局どんな女性でも一緒であろう。
というわけで矢口さんには、この先一花咲かせてほしい、と密かにエールを送りたい。（橋口まどか）
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