「肩書き大好き!」な男女の言い分

独女通信


「肩書き大好き!」な男女の言い分
ノーベル賞受賞の山中教授にあやかろうと虚偽の発表をした森口氏。東大医学部卒の医師だという肩書に騙されてしまった人も多いという。報道によると実際の学歴は東京医科歯科大学医学部の保健衛生学科看護学専攻。医師免許はない。
医学部に看護学科が併設されていることを知らない人は、医学部と聞けば医師だと思う。それをいいことに、世間には錯覚をさせるような言い方をする人もいるようだ。

「職場の上司なのですけど娘さんが今年、国立大学の医学部の看護学科に入学されました。なのに、社外の人と話すときは『うちの娘は〇〇大学の医学部に入った』と自慢しているんです。医学部は嘘ではないけど、看護学科を必ず省くのがモヤモヤします」というのは聡子さん(32歳)

上司から医学部と聞いた人は、「お嬢さんは将来女医ですね」と返すのだが、上司は否定せずに笑っているそうだ。

看護師より女医の方が父親の体面が保てるのだろうか。父親に学歴詐称をされた娘さんがかわいそうだと聡子さんは憤慨している。

学歴も日本では肩書になるようだが、人はどうして肩書を気にするのだろうか?

「一般人が的を得た発言をしても誰も耳を貸さないけど、肩書がある人の発言はみんな耳を傾けるじゃないですか。テレビのコメンテーターは肩書のある人がなるし、本の帯には肩書のある人の名前が推薦者として載っているし。肩書がないと日本では相手にしてもらえません」とライターの美里さん(39歳)はいう。

確かに名刺には肩書が必ず刷ってあるし、何枚も違う肩書の名刺を持っている人もいる。婚活でも、「医師と結婚したい貴方に」という結婚相談所のコピーはよく目につく。

独女たちに男性の肩書きを気にするかを聞いてみると、

「気にしますよ。学生時代から有名私大のコンパは人気だったし、会社名は重要です。肩書のない男の集団なら行く気にもなりません」(絵美さん/29歳)

「好きになれば肩書なんか気になりませんが、男性が女性の外見を気にするように、男性は外見より中身。やはり肩書は気にします」(夕実さん/32歳)

「ある程度の年で肩書がないって社会的に信用されていないってことでしょ。そういう男性とは付き合いたいとは思いません」(友さん/33歳)

女性は男性の肩書を気にするとの声が続いたが、

「男性の肩書を気にする人って、自分に肩書がなかったり自分に自信がないからじゃないでしょうか。夫の職業をひけらかしている専業主婦を見ていても、美人だけど特別な能力のある人はいません。私の周りを見ても、自分に肩書がある女性は男性の肩書など気にしていませんよ」と美里さん。

男性がある程度の年齢で肩書がないと、社会的に信用されないという声があったが、女性だってある程度の年齢になって肩書がないのは社会的に信頼されないのではないだろうか? 肩書も男女平等であるべきだ。

〇〇夫人も肩書になるから肩書のある男性と結婚したいというなら、頑張って婚活をすればいい。でも、一番愚かなのは肩書で人を判断すること。

医師でも人間的に問題がある人はいる。東大卒でも社会で活躍できるとは限らない。一流企業の社員でもリストラにあえば肩書は消える。肩書はあくまでも肩書であり、本人の実力や資質を評価する証ではない。

昔、某作家から名前だけを刷った名刺を頂いたことがある。肩書のない名刺がものすごく輝いて見えた。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)


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