本日(2012年5月25日)、母親の生活保護の不正受給疑惑に対し、人気お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんが謝罪会見を行った。会見のなかで、彼は母親の生活保護の受給を認めた上で「(自分自身に)稼ぎがあるにも関わらず受給を続けていたのは自分の認識が甘かった」と謝罪。
そのうえで、「母親の生活保護を受けていることについてどんな気持ちか?」という報道陣からの質問に対し、「情けなくて恥ずかしかった」と発言し、まるで生活保護受給が恥ずかしいことのように語ってネット上で物議をかもしている。
会見によると、母親は今年の4月まで生活保護を受けていたという。つまり河本さんが芸人として売れ始めた2006年頃から、ずっと受給し続けていることになる。このことを彼は「ここ5~6年」と自ら説明している。
河本さんサイドは年収が上がってからの受給について、「法的に問題はない」と認識している。そして不正受給ではないとしつつも、「認識が甘かった。本来なら自分がしなければならなかった」と話す。また受給中の心情について報道陣に質問されると、彼は「情けなくて恥ずかしかった。誰にも言いたくなかった」と語ったのだ。
この河本さんの発言についてネットユーザーは
「恥ずかしいって……河本さん……」
「えええ~って感じ」
「生活保護を受けている人をバカにしてるの?」
「本当に困っている人が受けるのは恥ずかしいことじゃないのに!」
「不正受給なら恥ずかしいわな」
「悪用する人が恥ずかしい」
「生活保護を受けることは恥ずかしいことなのでしょうか」
「河本の「母親が生活保護を受けてるのは恥ずかしかった」のコメントもよくないんじゃないの?」
「河本クズすぎやろ……、収入が不安定とか言うなら普通の会社に勤めたらいい」
……など、怒りと失望感をあらわにした意見が相次いでいる。たしかに河本さんの発言は、一部のユーザーが指摘するように、「生活保護を受給していることは恥ずかしい」ともとれる言い方ではないだろうか。
その真意は一体どこにあるのだろうか? 生活保護とは本来、何らかの事情がありどうしても生活が困難になった人の生活をサポートするとともに、自立を援助する社会の制度である。彼は多忙を理由に、母親のケアを怠っていたことを認めているのだが、「本当に恥ずかしいのは、母親を笑いのネタにしながらきちんと面倒を見ていなかったことではないか?」との意見もある。
ちなみに河本さんは、芸人としての収入が安定してからの受給分に関しては返納の意思を表している。具体的な時期についてはこれから検討していくそうだ。いずれにしても、不正受給疑惑は今回の謝罪会見で「収束した」と言えそうにない。
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