イルカと一緒に漁をする。まるで夢のような話だが、ある場所では実際にこの光景を見ることができる。その場所とは、ブラジルのラグナ!
この地域では長い間イルカの助けを借りて、漁師たちが魚を捕まえており、地元の人々にとってイルカはかけがえのない存在となっている。「Dolphin Assisted Fishing」という動画には、ラグナの人々とイルカが一緒に漁をしている様子が映し出されているのだが、イルカの活躍っぷりがハンパない! 以下が、そのイルカとの漁の方法である。
1.イルカたちが牧羊犬のように、ボラの群れを漁師の方へ誘導する
2.漁師たちに網をなげるタイミングを、頭やしっぽで水面を叩いて知らせる
3.漁師がそれに応じて、網を投げる
ここで、ひとつ気になるのは「なぜイルカは漁の手伝いをするのか?」である。なぜなら漁を手伝っているこのイルカたちは、この行動からエサなどのメリットを何も得られないからだ。それにもかかわらず、何代にも渡ってこのイルカたちはラグナの人々を助けており、研究者たちの間で長年の謎となっている。
ちなみにある研究によると、漁を手伝っているのは150頭のイルカのうち、50頭だという。残りの100頭は漁から離れた場所でじっとしており、この50頭たちは群れのなかでも、最も友好的なイルカだろうと研究者たちは語っている。
その行動理由がなんとも謎な今回の漁を手伝うイルカたち。みなさんは、このイルカたちがラグナの人々を助けている理由はどこにあるとお考えだろうか? これが人間とケンカせずに、共存していく最善の方法だと知っているから? それともこれは、見返りを求めないイルカたちのけがれなき優しさ? 謎は深まるばかりである。
(文=田代大一朗)
参照元:Daily Mail(英文), YouTube/blackholesmuse
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